私とコーヒー。

私とコーヒーの付き合いは長い。幼いころから父が休みの日には近所の喫茶店に連れていかれたものだ。

そのころはまだコーヒーに魅了されておらず、香りはよいが苦くて口の中に何か残った感じがする…と、多くの子供が抱くであろう感情を自分もまた共有していた。

モーニングセットのトーストと目玉焼きは美味しかった。

 

思春期になるとコーヒーを飲めること自体がかっこいいと考え始めた。

よくある話である。

周囲が飲んでいるようなコンビニの甘いコーヒーではなく、ブラックコーヒーを飲むようになった。当然、無理をしていた。

 

酒が飲める年齢になると、アルコールの魔力かカフェインとの付き合いは減ったがそこは割愛する。

 

社会人として働くようになると、アルコールとカフェインどちらの世話にもなるようになる。

日中はインスタントコーヒーのカフェインに、アフターファイブには"飲みニケーション"で日々を過ごした。

 

時は流れ、アルコールとの付き合いも落ち着いてきたころ、コーヒーはインスタントだけでないと知った。

名前だけは知っていた”エスプレッソ”。上等なイタリアンレストランで提供されたその味に驚いた。

もしかしたら、思春期の頃のあの感覚に似たものだったのかもしれないが、私自身”コーヒー”というもののバリエーションと奥深さに惹かれた。

それからエスプレッソについて調べ始め、その過程で知った”ラテアート”なるもの。シンプルかつ美しかった。

程なくして最初のエスプレッソマシン購入に至る。

 

エスプレッソマシン導入編はまた次の記事で。